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2008年11月17日 (月)

不思議な大名

ツタヤに行ったら、新刊の本が山積になっていた。なんだと思って見たら隣町(今は合併して同じ市)の殿様の話だった。この殿様の扱いが凄い特殊なのだ。http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4766211820.html毎度の引用だが、五千石で十万石の扱いで、参勤交代なしという不思議だが本当に存在したのだ。殿様のイメージは時代劇的なイメージだと、毎度の如く天守閣がそびえ、大広間に居るのがよくあるが、勿論そういう殿様も存在したが、城がない大名の方が多かったのだ。幕末には三分の一が城なし大名だったのが真相なのだ。勿論殿様は居て屋敷はあっても「陣屋」と呼ばれ城扱いはされというのが実態。通常1万石以上が大名扱いなのだが、何故かたった五千石で十万石の扱いなのか?という単純な疑問を解き明かす本。

結論から言えば、喜連川氏の先祖は足利氏だから。足利氏と言えば戦前は逆賊扱いであったが、勿論これは歴史の解釈の仕方による誤解からきている。鎌倉幕府を滅ぼして後醍醐天皇を中心として政治をしようと思ったが、武士の扱いが低いので反対派が別の天皇を擁立して、国内が二派に分かれたのが南北朝時代。現在の天皇家は足利氏が擁立した北朝だから足利が逆賊扱いされる筋合いはない。しかし、ここに戦前の軍事教育が絡んでくると、楠木正成が忠義の見本とされ、足利氏は逆賊扱いになる。到底勝ち目のない戦いで天皇の為に最後まで戦ったから、という解釈。しかし、そうなると現在の天皇家の扱いがおかしくなるのだが、そこはうやむやにして、とにかく天皇に最後まで働く者が偉いという妙な理屈で通してしまった。正に軍国主義による歴史の解釈の仕方。お陰で戦前は足利出身だと白い目で見られたそうだ。楠木正成の資料http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%A0%E6%9C%A8%E6%AD%A3%E6%88%90

足利尊氏の資料http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%88%A9%E5%B0%8A%E6%B0%8F

勿論、軍事教育は明治以降なので、江戸時代に足利氏は源氏の子孫であり、扱いが高かったからこそ、五千石でも扱いは十万石扱いで、立派な駕籠に乗れたし、参勤交代も免除された。源氏と言えば武士の棟梁であり粗末な扱いは出来なかったのだ。

つまり、歴史の解釈なんてその時代によってころころ変わるという事です。

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